和と洋の融合-旧岩崎邸庭園<The fusion of western and japanese-The Garden of formerly Iwasaki residence>
●こんなところ
上野公園、不忍池の隣にひっそりとある散歩コース。
東京都にある文化財指定になっている9つの日本庭園の一つ。この庭園の特徴は、西洋と東洋の建物が共存しているところ。
坂を登った高台に位置し、洋館、和館、撞球室、庭園からなる。
洋館と和館は一体の建物になっていて、内部は一方通行なので注意が必要。建物を見学する時は必ず洋館側の入り口から入ることになる。
旧岩崎邸庭園と言えば、坂を上がっていくと現れる堂々とした洋館が印象的。
明治時代に岩崎家の迎賓館として作られた、ジョサイアコンドル設計の西洋館。
建物の外観から内部の細かな部分まで装飾が施されている。ただそれらが強く主張するわけではなく、シックで厳かな雰囲気になっていて、とても落ち着く。
洋館は二階構造で、階段もまた重厚感あふれる作り。
二階のテラスからは広い中庭を一望できる。一階にも開放感のあるテラスのような場所もある。
趣のある廊下を過ぎると和館エリアへ。障子越しに入ってくる柔らかな光や、仄暗く照らされる室内の天井など、光の加減がとても美しい。
和館の一室は茶室になっていて、抹茶などをいただける。
茶室の紹介はこちらで紹介↓
和館から外に出られるようになっていて、ここで建物内部の見学は終わり。
旧岩崎邸の敷地にある庭園は、幕末当時は大名庭園だったそう。岩崎邸建設時に芝庭に改造され、石灯籠などは芝庭の周囲にある林の中に置かれていて、大名庭園の痕跡は感じられない。
広い芝庭と林との境目には椅子とテーブルが置かれて、天気の良い日には洋館などを眺めながら一休みできる。
洋館とは別棟の、撞球室という山小屋のような雰囲気の建物も。こちらは中に入ることはできず、外から室内を眺めるのみ。地下へ続く階段は、地下通路を経て洋館とつながっているよう。
●ここが素晴らしい
和館エリア。
部屋の中を通り抜ける風がとても心地よい。畳の部屋で抹茶などいただけるようになっているので、一休みしながらゆっくりと室内の様子を観察したり雰囲気に浸れるようになっている。
畳や木など良い香りのする部屋で、風を感じながらゆったりと抹茶を味わう、この上ない贅沢な時間を過ごせる。
【最寄り】
東京メトロ千代田線 湯島駅より徒歩3分
【開園時間】
9:00〜17:00(入園は16:30まで)
【休園日】
12/29〜1/1
【入園料】
一般 400円
65歳以上 200円
小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
【HP】
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