近代の別荘庭園-殿ヶ谷戸庭園〈The modern villa garden-Tonogayato Garden〉
●こんなところ
東京都にある、文化財になっている9庭園のうちの一つ、国分寺駅からすぐの散歩コース。
国分寺崖線の高低差と湧水を活かした日本庭園。
小石川後楽園のように江戸時代からある大名庭園ではなく、近代の別荘庭園。
三菱合資会社の社員であった江口定條が大正2〜4年にこの地に構えた別荘が始まりで、その後同社取締役の岩崎彦彌太が買い取り、改修を経て回遊式庭園になった。
最終的に昭和49年に都が買い取り、有料庭園として開園した。
ゆるやかで開放感のある丘上の広場、崖線上の道や低地には池、湧水、竹林があり、こじんまりとした広さの中を散策できる。
順路に従ってサービスセンターより進むと、紅葉亭という茶室が見えてくる。
その名の通りイロハモミジを見下ろせるよう。ここから眼下に広がる次郎弁天池が見える。
池を見下ろすと、高低差がかなりあることがわかる。
武蔵野崖線の下から出る湧水を利用して作られたのが次郎弁天池なので、湧水源はもちろんとても透き通っている。湧水が池に入っていくところも透明で、水面のリフレクションを楽しめる。
日本庭園によくある園内中央に置かれた存在感の大きな池はなく、崖線上になので園内の高低差があり、23区内に集中している他の9庭園から離れていることから、他の庭園とは雰囲気が異なる。
●ここが素晴らしい
高低差を活かした作りと、湧水の美しさ。
特に湧水の透き通った様は大変美しく、透明な流れはいつまでも見ていたくなる。
【最寄り】
JR中央線 国分寺駅より徒歩2分
【開園時間】
9:00〜17:00(入園〜16:30)
【閉園日】
年末年始
(12/29~1/1)
【入園料】
一般 150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
【HP】
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