西洋と東洋の庭園を楽しむ-旧古河庭園<Enjoying western and japanese style garden-Kyu Furukawa Garden>
●こんなところ
東京に9つある都立庭園の一つ。
駒込駅を挟んで反対側には六義園がある。
武蔵野台地の斜面とその上下の土地を活かしたのがこの庭園。洋館、斜面にある西洋庭園と低地の日本庭園の3つのエリアからなる。
受付で入園料を払ってすぐ、砂利道の向こうにシックな雰囲気の洋館が見える。
洋館の前は広々とした芝生広場になっている。
旧古河庭園らしさを感じるこの洋館と、その下にある洋風庭園は、日本の建築に大きな影響を及ぼしたジョサイア・コンドルの設計。
石造り、深いグレーをベースにした洋館は、その色合いもあり落ち着いた印象。細かいところにかわいらしさもある。
洋館を見上げるように、斜面には洋風庭園。バラの名所としても知られ、春と秋には様々なバラを楽しめる。
2つの庭園の親和性を図るため、西洋庭園に工夫をしているのも見どころ。
真ん中に階段を挟んだ洋風庭園では、わざと左右非対称にしている場所があるのが上から見下ろすとわかる。
洋館から表面が滑らかな階段を下っていくと、日本庭園への階段ではゴツゴツとして荒い表面になるところに、この庭園の特徴が垣間見れる。
洋風庭園にはバラをメインにしたエリアと、その下にはツツジの咲くエリア、ツツジの上にはモミジが取り囲むので、季節を問わず楽しめる。
洋館の近くにはあづまやがあり、低地に広がる鬱蒼とした日本庭園を見下ろせる。
降りていくとわかるがかなりの高低差。
巨大な池と圧倒的な開放感というより、こじんまりとした池と、その上にかぶさるように鬱蒼とした緑が特徴。
斜面を利用した落差mの大滝も見どころ。
十数mから流れ落ちるこの滝は、派手さはないものの、流れ落ちる水を見て、滝つぼに落ちる水音を静かに眺めるのにちょうどいい。
この庭園ではバラの咲く時期に合わせて、毎年バラフェスティバルが開催しれる。さらに期間中の数日はライトアップもされて、庭園が幻想の世界になる。
●ここが素晴らしい
武蔵野台地の斜面を利用した鬱蒼とした雰囲気の中で、よく考えられた和と洋の融合を楽しめるところ。
単純に散歩するだけでも楽しいけれど、和と洋の切り替わりを意識するとよりこの庭園を楽しめる。
【最寄り】
JR京浜東北線 上中里駅より徒歩7分
【開園時間】
9:00~17:00(入園は16:30まで)
【休園日】
年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
【入園料】
一般 150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
【HP】
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