日本庭園の親方と散歩できるイベント「親方と歩こう」に行ってみた
旧古河庭園専属の庭師親方による案内を聞きながら散策できるイベント「親方と歩こう」に行ってきました。
庭師目線での庭園の魅力、見どころを無料(別途入園料は必要)で説明してもらえるので、散歩する時の目線が変わるおすすめのイベントです。
30分前から、園内入ってすぐの入園料を払うサービスセンター前で、整理券の配布が始まります。始まるまでは自由ですが、10分前には同じ場所に戻っておくと安心。
洋館前のバラの剪定から始まり、左右非対称に作られた洋館外観の特徴など、最初からなるほどと思う話から始まります。
洋館から降りる階段は、洋風庭園と和風庭園をつないでいます。
この階段は洋風庭園では表面が整った綺麗な石、和風庭園に入る方は表面に凹凸がありざらざらした見た目に。洋風のカチッとした部分から和風の柔らかい部分への移り変わりを階段で表現しているそう。楷書と行書に例えて説明していたのが面白かったです。
こちらは暖かい地方の植物であるソテツの霜除けのために施す「まきおろし」の説明。
ワラボッチという藁を編んだ頭部の総称や足元の結び、結び目は園内を訪れた人に向けていることなどなど。まさに庭師ならではの説明が続きます。
雪除けの技法の一つ、雪吊りについても。
東京の雪吊りは見栄えを重視しつつ、雪にも少しは耐えられる作りになっているそう。
普段は入れない書庫にも入れます。飾り付けなどされておらず決して綺麗とは言えない室内で、孔雀のステンドグラスがよく映えます。
わかりやすい例えや専門的な話も交えて園内を散策するうち、1時間が物足りないくらいあっという間に過ぎます。
そこの公園らしさ、庭園らしさ、感じたりそこでしか体験できないことを写真に納めたりするのが、散歩の醍醐味の一つです。
「らしさ」の部分をなんとなく感じているのが、このイベントに参加することで、こういうところを見ればいいのかとポイントがわかります。庭園のらしさについてのイベントだけど、公園にもきっと参考になるはず。
好きに歩きたいという人もいると思いますが、いろいろなことを知ったあとでは、散歩する時の視点が変わります。
植物やガーデニング、庭師の仕事に興味ある方とありましたが、散歩が好き方にもとてもおすすめのイベント。
今のところ年一回の開催のようなので、来年に期待です。
【HP】
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