しだれ桜と大名庭園のライトアップ

毎年恒例、桜の咲く時期に実施される六義園のライトアップに行っていた。

日没から21時まで開園時間を延長し、目玉であるしだれ桜のライトアップ、他の景色も厳かな感じにライトアップされ、昼間とは全く違う雰囲気に。

東京都の庭園でしだれ桜だけでなく園内全域がライトアップされるのはこの六義園のみ。日本庭園とライトアップという組み合わせの非日常感がすごい。

六義園は散策道が入り組んでいるが、ライトアップの時間は順路が区切られていて、順路の通りに進んでいくだけで見どころを押さえながら園内を一周できる。

しだれ桜から先へ進むと大泉水という大きな池に出る。昼間は開放感に溢れ、池には中の島や臥龍島が見えるが、ご覧の通り雰囲気は全く違う。間接照明でライトアップされた木々や島の光が、池の水面に反射して幻想的な景色になっている。向こう岸に見える吹上茶屋も、建物から漏れる光が水面に反射して、幻のような光景に。

さらに進むと滝見茶屋へ。こちらは石組みの間を水が流れる様を小屋から眺められるが、ライトアップされてこのような雰囲気に。

高さ12m、もう一つのしだれ桜が最後に待っている。実際目の当たりにするとかなり高く、見上げるような感じに。

日本庭園は風景を楽しめるよう考え抜かれた場所で、さらに静けさも重要な要素。それにライトアップが加わることで、幻想的で現実離れした光景に。日常では味わえない周りの静けさに包まれているので、混雑はするけど足音がじゃり道の音に変換されたりして、それがまた味がある。日本庭園の本気を見た。

昼間の六義園の様子や庭園の詳細情報はこちらから。滝見茶屋や吹上茶屋など、昼間とは様子が一変しているのがよくわかる。

【期間】

3/21～4/5

日没～21:00（最終入園〜20:30）

【HP】